はっきり言って、オープン戦の勝敗は関係ない。実際に昨年はヤクルトがオープン戦の最下位から日本一になっている。その一方で主力選手の状態がよければ、それほど負けるものではないと思っている。オープン戦ではヤクルトと巨人が同率で最下位。特に新外国人選手に頼る比重が高い巨人の評価は難しくなる。

3番DHのポランコが4打数1安打。ここまでの打率は0割7分7厘で、数字だけをみると不安の方が高いだろう。しかし初回に放ったセンター前ヒットと、エラーでヒットにはならなかった第3打席のセカンドゴロの球足は速かった。体も大きく、パワーは間違いなくありそうだ。

そして8回裏1死三塁では、ツーナッシングからフォークに対して当てにいってセカンドゴロ。とても褒められた当たりではないが、外国人選手に多い「なんでもフルスイング」で三振するというタイプではないようにも見えた。

メジャーの打者に多いタイプだが、左打者でやや踏み込み気味に打つだけに、内角への速い球にどれだけ対応できるかが重要になる。ここが気になると、落ちる球についていけなくなりそう。ただ、軸回転で打つタイプでミートポイントを近くして打てる。外に逃げる変化球は見極められるかもしれない。

一方で6番左翼のウォーカーは3打数無安打で打率1割5分4厘。打撃フォームもバットが外回りするタイプで、打球が上がりにくい打ち方をしている。守備を見てもスローイングはひどそう。慣れるまで出場させるとなると、外野手とはいえ、守備面では相当なリスクを覚悟しないといけないだろう。

現状ではポランコがどれだけ状態を上げ、日本野球に対応できるか。準備期間が短かっただけに、開幕1カ月ぐらいは我慢しなければならない。V奪回への大きなカギを握っている。(日刊スポーツ評論家)

巨人対楽天 8回裏巨人1死三塁、ポランコは二塁ゴロも同点に追い付く。投手藤平(撮影・浅見桂子)
巨人対楽天 8回裏巨人1死三塁、ポランコは二塁ゴロも同点に追い付く。投手藤平(撮影・浅見桂子)