阪神が勝ちゲームをひっくり返されたのは、ベンチの継投ミスだ。2点リードで7回裏を迎えたベンチは、はなから西勇が1人出塁を許したら交代の腹づもりだったのだろう。ただ走者を置いたイニング途中に登板するリリーフの役回りは難しい。

西勇が先頭の4番坂倉に左前打を許してスイッチに踏み切った。2番手渡辺が松山を遊飛に抑えた直後、1死一塁からリリーフした浜地が4安打を集中されて暗転。西勇はまだ77球だったし、球質など調子が落ちていたようには見えなかった。

しかも、坂倉のヒットは詰まった当たりで、次が左の松山といえども、西勇に7回の1イニングを任せるべきだった。なにも結果論で述べているわけではない。このゲームの流れを考えたとき、継投に入るならイニングの頭からを選択すべきだった。

継投というのはベンチの“勝負勘”にかかっている。大事な一戦でその判断はふさわしくなかったといえる。またその間に生じた佐藤輝、近本の両外野手によるWエラーは論外だった。(日刊スポーツ評論家)

広島対阪神 ベンチでがっくりの矢野監督(撮影・梅根麻紀)
広島対阪神 ベンチでがっくりの矢野監督(撮影・梅根麻紀)
広島対阪神 7回裏広島1死一塁、阪神3番手の浜地(撮影・加藤孝規)
広島対阪神 7回裏広島1死一塁、阪神3番手の浜地(撮影・加藤孝規)