DeNA対阪神 試合前、トレーナーの指導で右手を動かす阪神湯浅(撮影・垰建太)
DeNA対阪神 試合前、トレーナーの指導で右手を動かす阪神湯浅(撮影・垰建太)

阪神が敵地の横浜スタジアムで昨年から10連敗となった。試合前には、守護神の湯浅京己投手(23)が、疲労を考慮し、出場選手登録を抹消。今後のリリーフ陣の起用法について、阪神元投手コーチで日刊スポーツ評論家の中西清起氏(60)が解説した。

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湯浅の離脱は、チームにとって、大きな不安材料になることは間違いない。どれだけの疲労か、どこを痛めたかでブランクは変わってくるが、最短10日で戻ってこれないという覚悟を持っておく必要がある。代役の守護神を固定するなら、経験のある岩崎しかいないが、現状を考慮すれば、岩崎、石井、岩貞、K・ケラーの4人で終盤をやりくりするしかないだろう。最終回で左打者が多ければ、岩崎。下位打線で右打者が多ければ、石井というふうに、状況に応じた起用になるのではないか。7、8回を投げた投手の兼ね合いもある。

また最終回の1イニングを1人にこだわることもない。この日の8回で見せた小刻みな継投を9回にやってもいいだろう。岩貞2人、K・ケラー1人というように。ブルペンも総力戦で逃げ切らないといけない。湯浅不在のなか、勝ちパターンの継投の成否が今後の流れを大きく左右するだろう。勝てば、リリーフ陣の役目が見えてくるし、落とせば、バタバタする恐れもある。首脳陣の見極めが非常に重要になってくる。

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