阪神が対ヤクルトに3連敗を喫し、これで対戦成績は3勝4敗1分けとなった。

大石 阪神としては昨シーズンの優勝チームのヤクルトが相手だけに、ここで調子づかせたくなかった。サンタナ、オスナと勝負強い外国人コンビに、やはりいいところで打たれてしまっている。4回表は西勇が2死から満塁にして、オスナに詰まりながらも左前にタイムリーを許した。

阪神がヤクルトに4敗したゲーム内容だが、4戦ともサンタナ、オスナのどちらかの外国人に痛打を浴びているのが分かる。

※4月7日(甲子園)●1-3 オスナに同点ソロ本塁打

※同30日(神宮)●2-4 サンタナに追加点の2点本塁打

※5月9日(甲子園)●0-1 サンタナに決勝ソロ本塁打

※10日(甲子園) ●0-5 オスナに決勝打

大石 どのチームにも言えることだが、ヤクルト戦は長打力のある助っ人をいかに封じるかがテーマといえる。4回も2死から長打を警戒しての4番村上への四球、サンタナにきわどいところを突いての四球までは仕方がなかった。だが6番中村への死球が痛い。あれで満塁になった阪神バッテリーはオスナにシュートを投げづらくなったのではないだろうか。西勇は梅野が要求したインハイに投じようとしたが、オスナにうまく上からかぶされる上手な打撃で左前に打ち返された。

かたや阪神はノイジー、ミエセス抜きの“純国産打線”を組んだが、0封されてしまった。

大石 阪神は得点圏に走者を置いた3回と6回に1点でも取っておけば流れが変わったかもしれない。ここは踏ん張りたい。

【取材・構成=寺尾博和編集委員】