阪神が巨人に大勝し、これで今季カード別成績を13勝4敗1分けとした。1979年(昭54)の対巨人シーズン最多の17勝9敗(26試合制)を塗り替える可能性も出てきている。

吉田 なにも不思議な勝ちではない。一方的な展開の楽勝だった。勝利後の岡田の表情からも、余裕とは言わないが、堂々と勝ちきったという思いが伝わってきた。コーチになんの相談をするそぶりもなく、自分が描いたシナリオ通りの戦いだったことだろう。村上もはなから6回で代えるつもりだっただろうし、投手以外は先発した全員がヒットを打って、欲しいところでゲッツーがとれた。特にマジックが出てからのチームは、ノビノビとプレーしているように見える。

先発村上は3回に1点を許しただけで、6回を3安打1失点(自責0)にまとめた。3回の森下6号2ラン、8回の近本8号ソロなど「先制」「中押し」「ダメ押し」で巨人を寄せ付けなかった。

吉田 特に大きいのは4回1死三塁から坂本の左前タイムリーであげた3点目だ。何を言いたいかというと、梅野離脱後のセンターラインをキャッチャーの坂本が支えていることだ。これはベンチにとっても心強い。二遊間の守備力にも成長が感じられる。3回1死二塁からの長野の遊ゴロを、ショート木浪が三塁に送球したのはいい判断だった。三塁の佐藤輝がそらしてホームを突かれたが、瞬時にベースカバーに入らないといけなかった(記録は佐藤輝の失策)。打撃では貢献した佐藤輝だが、もっとフィールディングを磨いてほしいものだ。

長期ロード最終カードになった巨人3連戦。マジックは「22」に減った。

吉田 これから多少の波はあるかもしれないが、目の前の1戦1戦を大事に勝っていくこと。ジャスト・ナウだ。チームからは“一丸”を感じるし、このまま「自然体」で戦い抜いてほしい。

【取材・構成=寺尾博和編集委員】