大味な展開だったが、最後は阪神が巨人の反撃を振り切った。これで8月1日からスタートした長期ロードは、1試合を残して18勝(4敗)まで積み上げた。
大石 マジックが出ている阪神は、いかなる形でも勝てば良かった。終盤は桐敷、加治屋らリリーフがもたついたが、点を取ったら、取られるゲームの流れに巻き込まれた感が強かった。両チームともリリーフをつぎ込んでいくゲーム運びも、やはり継投勝負になれば、阪神に分があった。巨人がV争いに食い込めないのは、先発にも、リリーフにも問題があるからで、阪神とは対照的といえた。
阪神はカード初戦の8得点に続いて、この日も大量9得点で打ち勝った。決勝打は、1点ビハインドの5回2死満塁から木浪が放った中前への2点打だった。
大石 確かに満塁本塁打を含めた8番木浪の働きは大きかった。でもその前に“お膳立て”をした坂本のつなぎはポイントだ。4回にも坂本中前打、木浪二塁打で1死二、三塁。巨人が前進守備を敷いたところ、青柳が投ゴロで、ゴロゴーの三塁走者・坂本は本塁でアウトになっていた。だが、続く近本の中前適時打で1点を取れた。5回は無死一、二塁からノイジー、佐藤輝が倒れて2アウトになった後、坂本が四球でつないだ。これで満塁になって木浪の2点タイムリーが生まれるわけで、坂本のつなぎは見逃せない。
7回に巨人の追い上げにあった阪神だが、最終回は岩崎投入で逃げ切った。
大石 阪神は今後も層の厚いリリーフ陣が崩れていくことは考えにくい。そこが最大の強みといえるだろう。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】




