阪神が巨人に逆転負けし連勝は6でストップした。
先発の伊藤将司投手(27)は4失点で敗戦投手となり巨人戦の連勝が5でストップした。日刊スポーツ評論家の大石大二郎氏(64)が伊藤将の投球を解説した。
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序盤の伊藤将の投球を見ていると、高めにボールが浮き、デキとしては、もうひとつかな、と印象があった。そこを真っすぐ、カットボール、ツーシームに加え、チェンジアップとカーブを織り交ぜ、打者のタイミングをうまく外していた。特に4回の内容はよかった。坂本に対しては結果的に内野安打になったが、初めて見せたチェンジアップで打ち取った当たり。岡本和には、全球インコースで勝負し、最後はカットボールが低めのいいところに決まった。バッテリーとして、そこに投げ込むという信頼関係を感じさせる投球だった。
ただし、この好投が、失点への伏線になった。6回の坂本の同点本塁打は、カウント0-1からのチェンジアップが外れた。3球目も同じ球種を続けたが、ストライクゾーン内の変化でそこまで低くなかった。坂本の頭にも、チェンジアップがあっただろう。長打になりやすい1球になってしまった。8回の岡本和の勝ち越し打も、カウント2-2と追い込みながら、この試合で最も甘い内角への1球になった。
球数的にも目いっぱいの状態だったと思うが、8回の続投は致し方ないところだ。伊藤将に勝ちをつけさせたいという意味合いにおいても、7回終了時点で89球という球数においても理解できる。
敗れはしたが、このカード2勝1敗は御の字だ。前日は桐敷が3失点したが、この日のリリーフ陣は石井を投入しただけ。今後も2週続けて1週間で5試合の日程で、ただでさえ層の厚いブルペンがさらにやりくりしやすくなる。先発陣も5人で回せる利点もある。打線も次第に切れ目がなくなっており、得点力は上がっている。尾を引く1敗ではない。




