59年ぶりの関西シリーズが実現! オリックスがロッテを下して3年連続となる日本シリーズ進出を決めた。
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オリックスがCSファイナルステージを順当に勝ち上がった。1回1死一塁から森の2ランで先制し、中盤の6回に森、杉本の長打で加点。ロッテにここから3連勝する反発力はないとみていたから、こちらが予想した通りの結末だった。
これでオリックス、阪神の“関西シリーズ”が実現することになった。1週間後に開幕する日本シリーズを占うには早い気もするが、どちらが頂点に立つにしても、4勝3敗で7戦までもつれる展開になるとみている。
両軍の「投手力」は互角のレベルにある。オリックス先発の宮城は体調を崩した時期もあったが、6回無失点の好投をみせたように問題はなさそうだ。シリーズでは山本、宮城の順番で阪神打線に立ち向かうことになるのだろう。
オリックスはいかに阪神の1番近本、2番中野を抑え込むかだ。打球判断も含めた「走力」では、阪神に分がある。ただ捕手の若月からはそう簡単に走ることはできない。1、2番を封じることで得点力を下げたい。
「打力」については、オリックス杉本、紅林が万全で出場することができれば、こちらも同じレベルといっていい。もちろん頓宮が出てくるかどうかは得点力を左右する。阪神は大山、佐藤輝が長打力を発揮できるか。
投手陣が安定している両チームだが、「リリーフ力」ではオリックス山崎颯の状態がカギを握っている。阪神は桐敷、島本の左腕リリーフがスタンバイするが、このロッテ戦でも右越えに本塁打を運んだ森をいかに封じるかにかかっている。
もともと森はヤマ張りのタイプではないし、投手の左右も気にしない。第3戦からの甲子園で右翼の守備に就くのかどうかも含めて、その起用法に注目している。また阪神が森を攻めるのか、避けるのかはポイントになる。