26日から始まる後半戦で、優勝争いが本格化する。降雨中止や2連戦もあった前半戦は、広島の強みである先発4本柱を中心に戦うことができた。長いイニングを投げられる彼らの働きに、厚みを増した中継ぎ陣を含めた投手力を武器に今の順位にいる。だが、後半戦は6連戦が続き、8月中旬には9連戦もある。1軍に復帰するハッチや玉村、アドゥワ。そして2軍で控える投手を含め、5、6番手の先発が、ひとつのポイントとなるだろう。
夏場になると投手陣に疲労の影響が出る。打線が低調な広島の戦いを不安視する声も聞かれるが、他球団も条件は同じ。広島にだけマイナスに作用するとは思っていない。得点力を上げる工夫も当然必要ではあるが、無駄な失点を防ぐことはより重要だ。各球団の交流戦明けの戦いを見ても、ミスからの失点が勝敗に影響した試合が目立つ。防げるミスを防がなければ、勝てた試合を落としかねない。1試合の重みが増す後半戦こそ、守りからリズムをつくることが大切。得点力不足が嘆かれているが、後半戦も広島の強みである投手力を中心に戦っていかなければいけない。
シーズン終盤まで混戦は続くだろう。上位球団との直接対決もひとつのポイントとなる。4位阪神は大山や佐藤輝、森下の中軸の状態が上がれば一気に混戦を抜け出せるだけの力を秘めている。首位巨人は交流戦明けから打線が上向き、昨季不安定だった中継ぎも大勢の復帰もあって安定感が増した。広島は昨季、シーズン終盤に主力の離脱が相次いだ。今季は若手を起用しながら戦っているとはいえ、今後戦力ダウンは避けなければいけない。連戦続きの中でも目先の勝敗だけでなく、その先を見据えたマネジメントが鍵を握る。(日刊スポーツ評論家)




