神宮の空に雷鳴が鳴り響いた。激しい雨も止まず、阪神はコールドで敗れた。オールスター明けは、初のカード負け越しになった。

桧山 阪神は序盤で4点を失ったが、中盤に1、2点取ったらもつれるだろうと読んでいただけに残念です。しかも最下位のヤクルトに連敗はつらい。阪神バッテリーの左打者への配球は、狭い神宮球場ならではで、「石橋をたたき過ぎた」というか、慎重過ぎたように見えました。もうちょっと全体的にインコースをうまく使うべきでしたね。

先発の及川は1回2死一塁、村上に1ボールからの2球目カットボールを右中間席に先制2ランを運ばれた。さらに2回1死一塁。三塁佐藤輝が松本直のゴロをはじき、さらにサイスニードのバント処理を一塁悪送球する連続エラーで満塁に。丸山和の二ゴロの間に1点、続く長岡に左前適時打で加点された。

桧山 村上にはボールが先行し、2球目外にストライクを取りにいったのは仕方なかった。前日サヨナラ打を放って気分良くしていただろうし、少し甘い球を運ばれた。しかし、4点目を許した長岡には外角にボール球を続け、その後も外のストレートを左にはじき返された。ぼくも同じ左打者として、1球でもインコースを見せられるとイヤなもので、踏み込みにくくもなった。神宮だけに1発を警戒したのか、阪神バッテリーの対左打者の配球が外に偏ってしまった。

阪神にとっては、反撃の機会もないまま、後味の悪い敗戦になった。

桧山 佐藤輝の1つ目の失策は難しいゴロでしたが、次のバント処理を悪送球したのは軽率すぎた。ヤクルトに流れをもっていかれたし、大いに反省すべきです。せっかく打つ方も上がってきただけに、佐藤輝は変わったといってもらえるように、攻守に集中してプレーしてほしいですね。【取材・構成=寺尾博和】

ヤクルト対阪神 2回裏ヤクルト1死一、二塁、サイスニードの打球を捕球した三塁手佐藤輝だが、一塁へ悪送球する(撮影・たえ見朱実)
ヤクルト対阪神 2回裏ヤクルト1死一、二塁、サイスニードの打球を捕球した三塁手佐藤輝だが、一塁へ悪送球する(撮影・たえ見朱実)
ヤクルト対阪神 2回裏ヤクルト1死一、二塁、三塁手佐藤輝の送球がそれ出塁するサイスニード(後方)。二塁手中野(撮影・足立雅史)
ヤクルト対阪神 2回裏ヤクルト1死一、二塁、三塁手佐藤輝の送球がそれ出塁するサイスニード(後方)。二塁手中野(撮影・足立雅史)
ヤクルト対阪神 降雨コールドでヤクルトに敗れ、引き揚げる佐藤輝(左から2人目)ら阪神の選手たち(撮影・前田充)
ヤクルト対阪神 降雨コールドでヤクルトに敗れ、引き揚げる佐藤輝(左から2人目)ら阪神の選手たち(撮影・前田充)