阪神がデーゲームで広島に競り勝った。ナイターだった首位巨人が敗れて、2ゲーム差に接近した。
山田 阪神は巨人の後ろ姿が見えてきたというところに来た。巨人としては1つずつ勝ちを積み重ねていけばいい立場だが、ここまで阪神に追い詰められると、「冷静に」と言い聞かせても気になってしまう。私も経験してきたが、どうしても追われる方はしんどい。阪神は広島の自滅だったとはいえ勝つことがすべてだった。
阪神才木は4回に野間の犠飛で先制されると、6回にも2点を追加された。
山田 ネット裏から見た才木は、立ち上がりから飛ばしていたのが気になっていた。6回は明らかにバテが来た。この回、2点目を失い、なおも2死三塁、小園に初球をレフトにはじき返される前は、ちょっとした“間”が欲しいところだった。その後は阪神が付け入ったというより、相手から崩れた印象が強い。
7回。広島2番手島内が、森下に死球、続く大山の投ゴロで併殺を取れなかった。佐藤輝が右前打、前川四球の満塁で降板。代わった森浦も、梅野に押し出し四球、1死満塁から木浪の二遊間へのゴロを菊池が好捕し、二塁カバーの矢野にグラブトスも落球(記録は失策)で2点目。代打原口の左前適時打で同点とした。
山田 島内は修正が利かず“独り相撲”だった。継投は難しい。広島ベンチも交代機があったが動かなかった。その後も「負の連鎖」で、9回に4番手黒原が同じように連続四死球からピンチを背負い、最後は中野に打たれ、同じやられるパターンだった。このカードは負けた方はただの1敗でなく、1・5敗ぐらいの負担になる。広島は「まだいける」と切り替えることができる展開だっただけに痛い。
阪神は残り12試合で巨人との直接対決が22、23日(甲子園)に控える。
山田 阪神はよく上にくっついていったし、生き残ってきた。もうひとヤマあるかもしれない。
【取材・構成=寺尾博和】




