阪神のリーグ連覇の夢はついえた。この日の先発ビーズリーの立ち上がりは慎重過ぎるほどで、それが2回のヤクルトにつかまる要因になった。

阪神は今季も投手中心の戦いだった。開幕からの3、4月を15勝9敗3分けの好調で乗り切ったのは、投手陣が踏ん張ったからだ。だが一方で、どの打者も調子が上がらず、なかなか得点に結びつかなかった。

岡田監督がオーダーを組み替え続けたところにベンチの苦労が見てとれた。特に森下、大山、佐藤輝らクリーンアップを2軍降格させたのは象徴的だった。近本、中野の1、2番コンビ、下位の木浪も昨シーズンのように機能しなかった。

交流戦の6月に負け越した。8月を勝ち越せなかったのは、投手陣の疲労もあっただろうが、打線の援護を欠いて踏ん張れなかった。後半は各打者が帳尻を合わせたが、それまでは“ここ”というところで結果を残せなかった。失点に絡むミスも多く出た。

外国人野手も機能しなかった。「困った時の助っ人」といわれるが、長打不足は否めない。ノイジー、ミエセスを“保険”にしてでも、球団は補強に出るべきだったのではないだろうか。(日刊スポーツ評論家)

ヤクルト対阪神 9回表阪神2死、三振に倒れる佐藤輝。投手木沢(撮影・横山健太)
ヤクルト対阪神 9回表阪神2死、三振に倒れる佐藤輝。投手木沢(撮影・横山健太)
ヤクルト対阪神 ヤクルトに敗れファンの声援を受けながら引き揚げる佐藤輝(左)ら阪神の選手たち(撮影・垰建太)
ヤクルト対阪神 ヤクルトに敗れファンの声援を受けながら引き揚げる佐藤輝(左)ら阪神の選手たち(撮影・垰建太)