開幕までジャスト1週間。金曜日の試合は、開幕投手の先発調整が多い。一方、レギュラーが確定している主力は、コンディションさえ整っているなら出場するが、少しでも不安があれば欠場する。さしずめ、今試合を欠場した岡本がそれに当たるだろう。

岡本の欠場により、三塁には「5番坂本」で、一塁には「7番中山」がスタメン出場した。この起用だけを見れば、5番を任された坂本が開幕スタメンで三塁で出場すると思った。しかし今試合で見る限り、中山と坂本の仕上がり状態の差は歴然としていた。

坂本の内容が悪かったのは第3打席だった。鈴木の初球、ど真ん中の146キロの真っすぐを詰まりながらファウル。続く2球目は低めのボール気味のツーシームを泳ぎながらファウル。外角の真っすぐを見逃しボールになると、低めのボールゾーンのスライダーを合わせるようにしてセンターフライに打ち取られた。

スイングにキレがなく、速い真っすぐに差し込まれ、変化球には当てにいくようなスイングだった。第4打席は8回2死二塁、益田の146キロの真っすぐをライト前タイムリーとしたが、軽打したような打撃だった。

一方の中山の状態は良さそう。7回、先頭打者でゲレーロの158キロの低めの真っすぐをセンター前にはじき返した。こちらのスイングはしっかり振れていて、力強さを感じさせた。1本目のヒットも詰まったハーフライナーのヒットだったが、力で押し込めていた。

今試合のロッテの先発は技巧派左腕の小島だった。スピードで勝負するタイプではないだけに、阿部監督も坂本を5番に起用し、結果を出してもらいたかったのかもしれない。しかし、タイムリーが1本出たとはいえ、不安を解消させるようなスイングではなかった。

36歳という年齢的な問題もあるだろう。しかし、気になるのは、力のあるときのスイングを追い求めすぎているように見えるところ。坂本の特長ではあるが、スタンスが広いと体が回りにくくなる。体のキレがなくなっているのなら、体を回しやすいようにスタンスを狭めてみてはどうだろうか? 本人なりに細かいところでは技術的な工夫をしているのだろうが、もっと大胆に変えないと難しいかもしれない。

勢いに乗っている中山の成長のためには、状態がいいときこそ使い続けてほしい気持ちもある。阿部監督がどういう決断をするか、注目している。(日刊スポーツ評論家)

巨人対ロッテ 8回裏巨人2死二塁、右前に適時打を放った坂本(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 8回裏巨人2死二塁、右前に適時打を放った坂本(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 8回裏巨人2死二塁、右前に適時打を放ち笑顔を見せる坂本(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 8回裏巨人2死二塁、右前に適時打を放ち笑顔を見せる坂本(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 2回裏巨人1死一、三塁、右前に先制の適時打を放つ中山(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 2回裏巨人1死一、三塁、右前に先制の適時打を放つ中山(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 2回裏巨人1死一、三塁、右前に先制の適時打を放った中山(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 2回裏巨人1死一、三塁、右前に先制の適時打を放った中山(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 2回裏巨人1死一、三塁、右前に先制の適時打を放った中山(撮影・たえ見朱実)
巨人対ロッテ 2回裏巨人1死一、三塁、右前に先制の適時打を放った中山(撮影・たえ見朱実)