阪神先発の新外国人デュプランティエは、立ち上がりから続けざま四球で出塁を許しすなど不安定だった。その点を除けば、ボールに力があるし、大崩れしないタイプで、ヤクルト戦のノーゲームは残念だった。
連敗を喫した前日9日も、甲子園のネット裏から見ていた。この日から「3番」に復帰した佐藤輝が、クリーンアップに「いるとき」「いないとき」の打線における迫力の違いを痛感した。
1回2死の第1打席でヤクルト山野の3-2からのカットボールを右前にはじき返した。少しタイミングを外されたが、バットはスムーズに出ていた。体調が思わしくなかったようだが、バッティングの内容は悪くない。
ここまで4本塁打を放っているが、一方で三振も目立っている。ただ昨シーズンまでとの違いは、追い込まれてからの粘りにある。今シーズンは同じ凡退するにしても、簡単に終わらない。
佐藤輝、森下、大山のクリーンアップは、昨シーズンより安定感がある。1年前は3人ともファーム落ちを経験してきたから、その経験もバネにしながら、さらにステップアップしてほしいものだ。
ここから得点力を上げていくには、近本、中野の1、2番の出塁にかかっている。あとは逃げ切り態勢に入ったとき、石井、桐敷と同じような役割ができるリリーフがつくれるかどうか。ここで取り残されないように競り合いに勝っていきたい。(日刊スポーツ評論家)




