野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。セ・リーグ編は大石大二郎氏(66=日刊スポーツ評論家)。

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先週に目立ったのは、やはり巨人だ。週初めの阪神戦で才木に5安打完封負けを喫してからの5連勝。4位から浮上し、首位に0・5差にまで詰めた。打線の軸である岡本が離脱し、どうなるかと思ったが、5連勝中は5、3、5、4、5と得点を取っている。

特筆すべきはその内訳だ。完封負けの翌日に、吉川、キャベッジ、浅野、投手の井上が打点を挙げている。次の試合では、門脇、泉口、ヘルナンデス。5連勝中に打点を挙げたのは、実に12選手。これは「のべ人数」ではない。中心選手が抜けたことで、各選手が危機感を持ち、大きい当たりを狙わずにつなぐ意識で打席に立った表れといえる。

投手陣を見れば、阪神3戦目の22日は延長11回までもつれ、6人のリリーフ投手をつぎ込んだ。抑えのマルティネスら3投手が連投だったことを考慮すれば、翌23日に赤星がひとりで投げきって、ブルペンを休ませられたのは、大きかった。投打がかみ合っての連勝といえる。さらに中4日で起用した先発戸郷に今季初めて勝ちがついた。エース不在の中でも、上位に離されずについていけたことを考えると、これから勢いがつきそうだ。

首位の阪神は巨人、中日とのカード初戦を取っていながら、3勝3敗で終えたのはもったいなかった。初戦を勝てば、大きな連勝のチャンスが生まれるが、接戦を落とす試合もあった。これでは連勝はできない。前日25日の中日戦で佐藤輝を左翼で起用したが、このポジションがハマってこない。期待の前川が再調整となったが、ファームの選手を含め状態のいい選手を見ながら、試行錯誤している現状だ。首位にはいるが、「今年の阪神は強いぞ」というイメージはない。

DeNAも打線の状態が上がっているし、4位までダンゴ状態になっている。阪神は対戦成績が五分のDeNA、5勝4敗の広島戦で星を分けるかもしれない。巨人は分の悪い広島戦をうまく戦えば、得意としている中日戦が待っている。首位が入れ替わる可能性は十分にあるだろう。

今週を終えるとリーグ戦は一時中断となる。交流戦では調子次第で連勝、連敗が生まれやすく、大きく勝ち越すチームが出る。最下位のヤクルトでも、今週をうまく戦えば、交流戦でAクラスに浮上できる糸口を見つけられる可能性はある。どのチームもいい勝ち方をして、交流戦に弾みをつけたいところだ。(日刊スポーツ評論家)

【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その2
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【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その1
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【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その3
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【イラスト】25評論家予想セ・リーグ その4
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