阪神が今季最多タイの貯金8とし、首位の座を守った。5回2死一、三塁で、3番森下翔太外野手(24)が左翼への浅いフライ。左翼と遊撃が交錯する敵失(遊撃失策)の間に2点を勝ち越した。阪神元監督で日刊スポーツ評論家の真弓明信氏(71)は、複数ポジションを守る藤川阪神にも同じことが起きることを危惧した。
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阪神は今週に入り、3試合連続で1得点という状況だったが、いい投手と対戦しているということも要素としてあった。DeNAの外国人3投手に、この日の森下。それでも、しぶとく攻撃して点が取れる。1-0でも勝てているのは、チームの力だと思う。
ただ今後の懸念材料として、私が見ていたのは、広島の5回の守備にあった。左翼ファビアンと遊撃矢野が交錯し、2人の走者が生還。結果的に、このプレーが試合の勝敗を分けた。阪神にとっては、得点が入ってよかったかもしれないが、これは自軍を見つめ直す機会とすべきだろう。
というのは、ヘルナンデスが三塁に入ったことで、佐藤輝が右翼、森下が左翼に入っている。こういう内外野の連係というのは、日々の練習などで、それぞれがどういう性格をして、ここまで追いかけてくるというのを把握した上での「あうんの呼吸」というものがある。佐藤輝も森下も何事もなくこなしているように見えるが、それでいいという問題ではない。あまり練習をしていない状況で、連係がうまくいかず、ぶつかってしまうと、長期離脱のケガもあるし、この日のように決勝点を与えることもある。実に怖い話だ。相手の失敗を見て、わがフリを直さなければならない。
もともと春季キャンプの時点で、ヘルナンデスは打てるかもしれないが、三塁には佐藤輝、一塁には大山がおり、守るところがないということだった。1軍で勝負するには、最初からレフトしかなかった。それがウエスタン・リーグでは1度も左翼を守っていない。ある程度左翼を守れる見込みを持ってから、上げるべきだ。チームの3番、4番のポジションを動かす必要はない。9回に豊田が代打でいい働きをした。先のDeNA戦でも2度代打で安打を記録した。彼をレフトで先発起用すれば、大がかりに守備位置を動かすこともないはずだ。






