前西武GMで日刊スポーツ客員評論家の渡辺久信氏(59)が29日、西武-日本ハム11回戦が行われたベルーナドームを訪れました。結果は首位日本ハムに競り負け、リーグ戦再開後初のカードは1勝2敗で負け越し。「ナベQ論」として、あえていつものしゃべり口調でお届けします。【聞き手・構成=金子真仁】
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西武は最後、見せ場を作ったけど惜しかったね。高松も代走で初球からよく行った。ネビンは今日は4安打。打率も2割8分を超えてきたのかな。南郷キャンプの時に「ベイスターズにいたロバート・ローズになれる」って予想したけど、いい感じに振れているね。
ここまで選球眼がいいとは思わなかったけれど、体幹のブレがないよね。前に出されても打てるし、ポイントが近くても詰まりながらヒットが出る。得点圏打率も3割5分以上かな。最近の西武の外国人打者の中では特筆ものだね。
だからこそ、球団からの複数年契約提示だったと思う。いくら良くても、あまり契約更新が早すぎたら気が抜けちゃう場合もあるでしょ。人柄的にもそれがないという球団の判断だと思う。投手ではニールなんかそういうタイプだったね。
来年以降はどうするべきか。もともとネビンはレフト起用で獲得したと聞いている。今年はセデーニョがあまり良くないのもあってネビンが一塁だけれど、来年の編成を考えた時、そこはどうするか。セデーニョ残留か、あるいは同じような打者を獲得する場合は、やっぱり一塁を守る選手の可能性が高いと思う。
かといって、ネビンと同じタイプの選手を探す可能性だってあると思う。欲しいと思っても簡単に獲得できないのが外国人選手だからね。そこは難しい。
それにしても今日も、下位打線は簡単にひねられてる。投手に楽をさせてしまっている。だから、1番の西川が出塁できないと得点パターンが限られちゃう。ここを球団がどう判断するか。もともと去年ああいう戦い(最下位)になってしまって、1年間ですぐに再建できるというイメージではないと思う。一方で、首位に4・5ゲーム差という位置にいるから優勝だって狙える。プロ野球なんだし優勝を狙うのは当然だ。
打者が1人入ったところで、大きく極端には変わらない。でもそこに「補強」という判断をすることもある。今ならDHとサードかな。難しい判断だね。球団を本当の意味で強くするという中長期的ビジョンに立った時、長いスパンで見た時、どうするか。
俺が責任者だったら-。う~ん、今日は外崎がスタメンだったけど、山村あたりを今年とにかく使って、何とか一人前のサードとして育てる判断をするかもしれない。西川に長谷川に(滝沢)夏央に、野手でもこれだけ選手が出てきた。間違いなく転換期。だからサードも山村をどんどん使ってほしい。育ててほしい。
ドラフト3位だよね。今年で5年目かな? 5番とか6番を打って、打率3割で打点を稼ぐ打者になれるかな、みたいなイメージでドラフト指名した。どっちかというとガムシャラとかには見えないタイプ。首脳陣が新しくなって。そこらへんでアピールし切れなかったのかもしれないけど、去年は途中から一番多く4番を任せようと思った選手だからね。将来を見据えてもそうだし、チャンスに強いし、犠牲フライがほしい時に一番うまく打てる選手だったりもするし。
もし今年のうちに開花して、まず6番、7番あたりをしっかり任せられたら、上位打線が固まってきているだけに、山村からの得点パターンだって作れる。長いスパンで考えれば、そうやってチームを強くするのが絶対にいい。そうやって1つずつレギュラーを固めていけたら、来年と再来年と野手のほうも面白いチームになっていくんじゃないかな。(日刊スポーツ客員評論家)











