日刊スポーツ客員評論家の渡辺久信氏(60)が12日、西武の宮崎・南郷キャンプを視察した。3年連続Bクラスの古巣に新しい風を吹かせるニューフェースと、今季の西武の展望を「ナベQ論」でお届けします。【取材・構成=金子真仁】
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ベルーナドームでのゴルフイベントも近いし、今日で宮崎から帰るよ。今年は特に1軍で未知数の新戦力が気になったよね。
◆冨士大和投手(19)
秘密兵器って感じ。確実に体が大きくなってる。変則左腕で軌道も珍しいし、ボールの質も面白い。特徴的なチェンジアップもいいね。横から見るとカーブかと思うくらい抜けてくる。あとはカーブ、スライダーの曲がり球次第。まっすぐと困った時のチェンジアップだけだと苦しい。1軍はそんなに甘くない。でも期待はデカいよ。
◆佐藤爽投手(23)
ボール、ボールで苦しむ投手じゃない。コントロール、すごくいいね。投球以外もしっかりしてる。チームとしては先発で育てるつもりだと思うよ。
◆アラン・ワイナンス投手(30=ヤンキース)
俺が見に来た日、タイミング悪いのかもしれないけど一度も投げなかったね。ゆっくり調整なのかな。
◆アレクサンダー・カナリオ外野手(25=ドミニカ共和国)
数値的に空振り多いみたいだけど、見た感じではスイングで体が前に出てこないし、軸で出てくるタイプ。日本の変化球に対応できれば、遠くにも飛ばせると思うよ。それこそ20発とかありえるし、このチームで20発なら本当に貴重。どんどん試合に出したほうがいいよ。08年に西武にいたボカチカ、あれに雰囲気が似てるね。ボカチカ、9番打者で20発も打ったね。
◆林安可外野手(28=台湾・統一)
台湾でも見たことあるけど、やっぱり直球に強いね。捉えた打球は強烈だよ。打球速度はさすがでチーム内では1位カナリオ、2位林安可とかみたい。今は背中張ってて少しペース落としてるみたいだけど、それだけバットを振れるということでもあるよね。
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エースの今井が抜けて、投手1人ですぐ10勝取り返すって難しい。でも得点力は確実に去年より上がってくると思う。91敗した一昨年みたいなことは、さすがにない。エースが抜けたから5位とか6位の順位予想が多くなるのかもしれないけど、俺はあえて、2位か3位で予想したいね。
上位へのカギになる1人が渡部聖弥だと俺は思う。ポジションもサードに替わるし、そのへんもバッティングにどう影響してくるか。聖弥の成績が去年を下回るようならまずいかな。でも練習見てると打球、去年より飛んでるよね。




