WBC組を欠く阪神キャンプは、佐藤輝、森下らクリーンアップ不在で、さすがに迫力を欠いた。ただドラフト1位・立石のバッティングは可能性を感じさせる内容だった。
この日のロングティーも、右脚肉離れが完治した状態ではないのだろうが、しっかりとバットが振れていた。もともと背筋が強いのだろう。打球がよく飛んでいた。
まだ別メニューで本来の姿ではないだろう。それでも左脇が締まって、バットのヘッドが立ったままボールをとらえる“型”から、典型的な長距離タイプの打者であることが分かった。
完全に復調した後、実戦で入ってくる変化球、インコースの対応は今後のチェックポイントだが、十分に期待が持てる。大山の状態も良さそうで、それに続く「6番レフト」が適任とみる。
新人だった当時の森下が出だした頃と比べても打球に距離が出ているし、順調にいけば「20本塁打」は期待できそうだ。それが実現すれば12球団トップの破壊力を誇る打線になる。
新戦力ではディベイニーの打撃には気がかりな点が目についた。打ちにいく際、右サイドの膝、腰が落ちて体の開きが早いから、体重が乗った強い打球が期待できそうになかった。
またブルペン入りしたラグズデールは安定していた。打者からみて威圧感はないが、スプリットなど変化球の制球力もそこそこだった。先発の5、6番手には入ってくるだろう。
打撃投手として登板した高橋は順調だった。石井の長期離脱によって、リリーフに“穴”ができた。ただ完全とは言わないが、それをカバーするだけの戦力の豊富さは伝わってきた。(日刊スポーツ評論家)




