阪神は巨人に3タテを食らわせて、これでカード7連勝になった。この3連戦のスコアは「4-1」「4-1」「3-1」だったが、両チームには点差以上に実力差を感じた。

逆に同じチームにこれだけ負けてしまうのは、巨人らしくなかった。特に阪神先発・才木には、またしても封じ込まれた。6回5安打で投げ切られて得点できなかった。

巨人は才木のフォークにてこずっている傾向にあるが、そもそもストライクゾーンで勝負する球種ではない。この見極めができれば真っすぐもストライクゾーンで勝負せざるを得なくなるのにそれができない。

ずっと同じはずの才木を攻略できずにいるのは、その見極めが徹底されていないように感じてならない。中15日の才木は多少のばらつきがあって絶好調とは言えなかったが、要所を締める投球だった。

それにこの3連戦はペナントレースの「天王山」と言われていたはずだ。阪神は“ここ”に照準を合わせてきた。勝ち頭の高橋も考えられたが、きっちりと村上、大竹、才木のローテーションを組んだ。

しかも大竹、才木らに十分な間隔を開けて休養を与え、この巨人戦にコンディションを整えさせた。また彼らをカバーする先発もそろっていた。それは巨人サイドにはできなかったことだ。

木下、工藤の新たな勝ちパターンがはまったことも大きい。そこに岩崎、ドリスを挟めるし、石井が復帰してくれば、さらに後ろは盤石になる。つまり阪神は「量」と「質」で巨人を圧倒したということだ。

逆に巨人は一つ勝っておけば首の皮がつながったといえたが、4・5ゲーム差は致命的になった。(日刊スポーツ評論家)

阪神対巨人 巨人に勝利し笑顔でハイタッチする阪神の、右から才木浩人、工藤泰成、藤川球児監督(撮影・上田博志)
阪神対巨人 巨人に勝利し笑顔でハイタッチする阪神の、右から才木浩人、工藤泰成、藤川球児監督(撮影・上田博志)