ソフトバンク内川聖一内野手(35)が9日、西武戦(メットライフドーム)で2番手武隈から中前安打を放ち、史上51人目の通算2000安打を達成した。

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 完璧主義で超マイナス思考なのが内川聖一という男だ。通算2000安打へ残り25本で今季がスタート。「(2000安打へ向けマスコミなど)周りの人がこれだけ騒ぐというのを感じた時に、ああ、本当にすごいことなんだなと感じてしまって、自分の中で変な感覚になってしまったというのは、自分の弱さだなと思いますね。やっぱりこういう調子になってしまうと25本長げえなって。1本1本が、すごく重たくなってきている」。見えないプレッシャーからか、今季は開幕から打率1割台が続き、調子が上がらなかった。

 残り104本で迎えた昨年は2度大きな故障で戦列を離れた。17年6月2日DeNA戦(横浜)では打席で空振りした際に首の左側付け根付近を痛めた。診断は「頸椎(けいつい)捻挫」だったが、実際には肉離れを起こしていた。同6月27日から1軍復帰したが16試合で打率1割7分2厘、1本塁打、6打点。「無意識にその痛さを怖がっているところもゼロではない」。悩んでいるうちに7月23日ロッテ戦で今度は一塁の守りで強い打球を受け左手親指を骨折した。筑後でリハビリする時には「今は打線がうまくつながっている。僕が戻っても」と落ち込んでいた。同9月30日に復帰。ポストシーズンでの巻き返しを誓う内川に近寄りがたいオーラが出ていた。川島に指摘され、われに返った。クライマックスシリーズ、日本シリーズでは抜群の勝負強さを見せた。

 「野球が楽しいと思うのは優勝して喜ぶ時だけ。それが終わってしまえば、ああ、またあの戦いが始まるんだなという気持ちになる」と、気持ちを切らさない。「何か満足したら、それ以上がもうないんじゃないかなと思う」と打率10割を、完璧を求める。「基本的に野球をやめたいと思うことしかない」と話しながらも、逃げずに常に打席に立ち続けてきた。21世紀史上最強の右打者と言っても過言ではない。【ソフトバンク担当=石橋隆雄】

西武対ソフトバンク 通算2000安打を放ち王球団会長(左)から花束を受け取る内川(撮影・栗木一考)
西武対ソフトバンク 通算2000安打を放ち王球団会長(左)から花束を受け取る内川(撮影・栗木一考)