「令和」はホークス時代となるだろうか。新元号初のシーズンとなった昨年は球団史上初の日本シリーズ3連覇を達成した。3年も球界の頂点に君臨したものの、リーグVは2年連続して逃した。喜び半分、悔しさ半分…。いや、悔しさをさらに蓄えて迎えた2020年シーズンではないだろうか。孫オーナー以下、今季の球団の合言葉は「リーグ制覇&4年連続日本一」である。日本チャンピオンの称号もリーグ優勝なくしては、輝きもかすむ。

悲願へ向け、投打ともに球界最高ともいえる「戦力」を保有しながら、補強はさらに貪欲である。ヤクルトを退団したバレンティンを獲得。さらに外国人投手ムーアも補強した。チーム内の「慢心」を生まないためにも戦力補強は貪欲でなければならないが、それにしても他球団も垂ぜんの戦力であることは疑いない。

今季はソフトバンクホークスが誕生して「15周年の記念イヤー」(シーズンは16年目)。球団にとっても節目の年だけに覇権奪回は至上命令である。福岡に鷹が舞い降りて32年目。ダイエーが16シーズン。そしてソフトバンクが16シーズン。球団保有はちょうど同じ年数となった。王ダイエーを継承して生まれ変わった「ソフトバンクホークス」は、この15年間でリーグ優勝5回、日本一6回を数えた。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いといっていい快進撃を続けている。戦績もさることながら、選手年俸も他球団の追随を許さない。7年契約の柳田を筆頭に、守護神森が4年契約、すでに中村晃、今宮も4年契約を結んでおり、FA権を保持した選手たちは「引き止め料」としての長期雇用の恩恵にあずかっている。安定雇用=戦力の充実ともいえるが、一方で若手の台頭が難しくなっているのも現実である。

ホークスの本社であるソフトバンクグループが昨年11月に発表した7~9月期連結決算では約7000億円の最終損失を計上した。孫社長は「真っ赤っ赤の大赤字。四半期でこれだけの赤字を出したのは創業以来ではないか。大嵐だ」と説明した。とはいえ、投資事業にはさらに積極的に打って出る方針で、強気の経営戦略を貫く構えである。

本社を含め、野球事業も大きなターニングポイントを迎える年になるのではないだろうか。今季からはOBである城島健司氏が球団の会長付特別アドバイザーという肩書でチームに15年ぶりに復帰することになった。「世代交代」「次期政権」「地元戦略」…。魅力あるチーム作りへ。文字通り大きな節目のシーズンになりそうだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】