阪神ドラフト4位の遠藤成(18=東海大相模)が、3月7日に日本ハムとのオープン戦(甲子園)で、同2位の井上広大(18=履正社)とともに1軍デビューした。
18歳の新人がベテランを含めた先輩と真剣勝負の舞台に平常心で立つのは、そうたやすいことではない。「緊張はあまりないです。相模のアグレッシブなプレーを見せていきたい」。ただ、遠藤は胸を借りて…などとは言わず、強気にそう口にした。その姿に感銘を受けた。
東海大相模の門馬敬治監督が掲げる「アグレッシブ野球」。具体的には? 気になって後日遠藤に聞いてみた。「相手に向かっていく姿勢や根拠のある攻めをする。『こういうカウントなら走ってくるだろうな』と『ワンバウンド投げてくるだろうな』とかを考えて走ったり。次の塁を狙うというのももちろんそう。でも一番は気迫です。気持ちの面。引かずに相手のことを考えてやる野球」。遠藤は1軍昇格した2試合で途中出場。1打席ずつ立ち、ともに空振り三振に終わったが、遊撃では3度の守備機会を軽快にさばいた。グラウンドの真ん中から何度もチームを盛り上げる声を響かせた。プロでも高校時代のスタイルをぶつけていた。
新型コロナウイルスの影響で1、2軍とも無観客で練習試合が続くことになる。テレビや動画配信でしか見られない虎党に「今年の阪神はなんか違うんちゃうか」と思わせる気迫が欲しい。熱く、泥臭く、優勝へ貪欲な阪神が見たい。遠藤は当面は2軍で経験を重ねる立ち位置。それでも彼のアグレッシブ・スピリッツがじわじわとチームに伝染していくことを楽しみにしている。【阪神担当=只松憲】




