オリックスは今季、45勝68敗7分けの借金23でシーズンを終えた。悔しい思いをしたシーズンだったが、負け試合にも光るシーンがたくさんあった。

中嶋聡監督代行(51)はシーズン最終戦となった7日ロッテ戦(ZOZOマリン)の後、力を込めた。「この最下位という屈辱だけは絶対忘れずに、来年のキャンプまで過ごして欲しいなと思います」。8月21日西武戦(京セラドーム大阪)から代行監督として指揮を執った。接戦を最後で落とす試合に、指揮官は悔しさをにじませた。

7日の最終戦も、9回に1点差まで追い上げたが敗戦。「最終戦までこういう展開だったのかなと思います。9回、同点にしそうな展開で1点取って負ける。僕らの力が足りていない証拠の試合だったと思いますし、こういう試合が何試合あったのかと考えたときに、悔しい思いでいっぱい。これを追い越せるまでになりたいですね」。僅差の敗戦ほど悔しいものはない。

「育成&勝利」を掲げて戦ったシーズンだが「もちろん、若い選手もいるが全ての戦力がどうやってまとまってくるのか。それを見極めるのが全てだった。いる選手全員の能力をトップまで持って行って組み合わせてやっていくことができればと思っていた」。若手、中堅、ベテラン…。全員が個々の力を発揮したとき、勝利の道は開く。

投手ではドラフト1位の宮城がプロ初勝利を挙げ、救援の漆原、斎藤、鈴木らも台頭。野手では捕手に再転向した頓宮、育成からはい上がった大下、ドラフト2位の紅林ら、楽しみな存在ばかり。「いろんな戦力がでてきた。(試合で)経験させることでチームの能力も上がった。この悔しい思いを、来年みんながやってくれると思っている」。

勝利を信じて進む。【オリックス担当=真柴健】