なかなか記事にする機会はないものの、ロッテで今季ひそかに期待している選手がいる。

コーチのように重めの背番号76を背負う、ホセ・フローレス投手(31)だ。体重も重く、120キロ。アジャこと井上の114キロを上回り、チーム最重量を誇っている。

19年オフにBCリーグ・富山GRNサンダーバーズから育成選手として入団し、20年3月末に支配下登録された。当時の会見で日本の好きなところを問われ「一番好きなところは、人々がそれぞれを尊重し合うこと。どこの世界でも野球は一緒だけれど、日本で学んだのは細かいところにすごく注意を払うことを勉強しました」という言葉が今も印象に残っている。

昨年7月12日の初先発は3回6失点と打ち込まれたが、8月13日にリリーフ登板でうれしい初白星を挙げた。その後不調で2軍調整になったが、10月中旬に再び1軍へ。こつをつかんできたのか、7試合で12回1/3を投げ、17奪三振をマーク。激しいCS争いの中、イニングまたぎのできるリリーフとして貴重な役回りを果たした。

球速は140キロ台中盤から終盤が多いが、とにかく球が強い。スライダーも含めて低めに決まりだすと、かなり無双の投球をする。沢村が抜けたものの、唐川-ハーマン-益田の終盤3イニングは今季も盤石だ。小野も台頭する。外国人枠の兼ね合いはあるが、ここにフローレスが入ってくるとさらに強くなる。

赤道に近い南米ベネズエラの出身。夏には「湿気がこっちの方が多くて汗がたくさん出るよ」と苦笑いしていたが、独立リーグも入れれば3年目となる日本でのプレー。空気にも慣れ、飛躍が期待される。なお好きな日本語は「な~に?」。みんながそう言うと笑ってくれるから、だそうだ。【ロッテ担当=金子真仁】