<オープン戦:ソフトバンク2-1広島>◇20日◇ペイペイドーム
レギュラー奪取というのは、やはり簡単なことではないのだろう。ソフトバンク周東が開幕を目前に迷宮にはまり込んだようだ。本拠地ペイペイドームでのオープン戦最終戦。1番二塁で先発出場したものの、4打席無安打。「本番モード」となって4戦目で1安打と完全に打撃は沈黙。通算打率も1割2分5厘に降下し「リードオフマン」の役目を果たせていない。
打撃力アップは最大の課題だったが、まだまだ結果は伴っていない。気持ちが焦れば焦るほどバットも空回りしているように感じてしまう。9日の巨人戦(ペイペイドーム)で右中間テラス席に1号2ランを放ってからは23打数2安打。打率は1割にも満たない8分7厘。主戦級の投手が増えることもあろうが、塁に出なければ最大の武器である「走力」が使えない。周東本人が最も悩ましいのだろうが、このままでは首脳陣も開幕から攻撃陣の戦略再検討を強いられるのではないだろうか。
「あの時」から3年の月日が流れた。育成から支配下へはい上がりたい-。そんな強い気持ちで周東はプロ人生をスタートさせた。18年3月。2軍公式戦の2戦目。7番左翼で先発出場した。1打席目は見逃し三振。2打席目には四球を選んですかさず二盗を決めた。4打席目には左翼線を破って三塁打。周東は結果に満足することなく鋭い目つきで言った。
「大卒なんで焦りがあります。今年1年で支配下選手になれるようにしないと。今日は何としても結果を出したかったんです」
有言実行した。快足男として日の丸も背負ったし、背番号「23」を背負って昨年は盗塁王にも輝いた。3年前の春に比べれば今はさらにレベルの高い壁に挑戦しているのかもしれない。オープン戦もラスト1試合。ギラギラしていた「初心」を思い出してもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】






