テレビアニメには娯楽としての面だけではなく、学びやメッセージを含んだ作品も数多くある。
プロ野球のキャンプインを目前に控えて最終回を迎えた「トロピカル~ジュ! プリキュア」ではキーワードの1つが「後回し」だった。大事なことを後回しにして、もっと大事なものを失うという悲劇があったり、人生の岐路で「後回しにしない」という重要な決断があった。
「締め切りはまだ先だから、明日でいいや」などと、後回しにしがちな私にとっても身につまされる名作だった。
ソフトバンクは1日から宮崎と福岡・筑後に分かれてキャンプイン。宮崎組が移動した1月31日には全体ミーティングで、今季から「特別チームアドバイザー」を兼任する王球団会長が10分以上の熱弁を振るった。その中に「1日をその日のうちに振り返れ」という趣旨の言葉もあった。今キャンプでは、そんな「王イズム」を体現するような取り組みが行われている。
藤本新監督はじめ、首脳陣の考えで「17時以降の1時間、コーチは選手に口出しをしない」という“完全自主練習”を設けている。その時間にはどんな練習をしてもいい。疲労があれば休むことも選択肢だ。
藤本監督は「今日良かったからもうちょっと打って帰ろうとか、今日悪かったからもうちょっとやろうとか、こういう気持ちが一番大事。考える1時間」。選手たちが自ら考え、1日練習してきたことや課題を整理し、翌日に向けて準備をする時間を意識的に作っている。
この取り組みはキャンプ期間中は最後まで継続するという。後回しにしない1日1日の積み重ねが、1カ月後にどんな結果を生むのか楽しみだ。【山本大地】




