意欲満点の19歳から目が離せない。オリックス高卒2年目の来田涼斗外野手(19)のスイングが力強い。

新人だった昨季との違いは、フォロースルーが右手1本になり、振り切ったバットの先端がグラウンドに着く。まるで“師匠”の吉田正のようなスイング軌道に「正尚さんに教えてもらって、左手を外すようになりました。腰を故障する恐れがあるからと。まねしてるわけではなくて、自然に似ているのかもしれませんね」と明るく笑った。

1月は2週間、沖縄で吉田正の合同自主トレに参加した。「楽しみにしていた2週間でした。さらに(打撃は)下半身が大切だという意識が高くなりました」。理由を尋ねると「正尚さんに、口酸っぱく言われていたのが『バランスよく』。バランス重視で力強いスイングを心掛けて。ずっと母趾(ぼし)球、母趾球と言っていた。これを意識しているだけで逆方向に強い打球がいくようになったと思います」と返ってきた。

吉田正の金言は「両足の親指でその場で回るイメージ。しっかり地面をかんで、両足に力を乗せて打つ」ことだという。足の指先からバットに力を伝える意識で練習を重ね、打球の伸びに手応えを感じることができた。濃厚な2週間で腰回りはガッチリし、胸板も厚くなったが「体重は1キロしか増えてなくて、体脂肪が落ちました。元々90キロです。92キロには乗らないぐらい」と“マッチョ化”に成功した。

今季の目標を「1軍に定着できるように」と掲げ、「自分ができることは限られていると思うので、一瞬を大切に」と汗を流す。ポジションの関係上、最大のライバルは吉田正になるが「挑戦していきたいと思います」と心強い。

昨年はプロ初昇格した7月13日の日本ハム戦(釧路)で高卒新人史上初となる初打席初球初本塁打をマークする衝撃デビューを飾った。怖いもの知らずの19歳が、目を輝かせて奮闘している。【オリックス担当=真柴健】