ここまでリーグ戦、交流戦ともに首位を走るヤクルト。好調を支える中継ぎ陣の中でも、田口麗斗投手(26)が、グラウンド内外でしっかりと“機能”しています。

ヤクルト田口麗斗(2022年5月11日)
ヤクルト田口麗斗(2022年5月11日)
ヤクルト田口麗斗(2022年5月24日)
ヤクルト田口麗斗(2022年5月24日)

巨人から移籍2年目の今季は、ここまで19試合に登板し、0勝0敗、11ホールド、防御率0・00と抜群の安定感を発揮。交流戦初戦となった5月24日日本ハム戦(神宮)では、延長10回無死満塁のピンチで登板。打者3人を20球で仕留めて無失点でしのぎ、11回の村上のサヨナラ2ランにつなげたのは記憶に新しいところ。連日の見事な火消しぶりに高津監督も「“裏の切り札”だと思っている」と高く評価しています(※成績は6月1日現在)。

またゲームを離れれば、明るい性格で外国人や先輩後輩かかわらず声をかけ、周囲をもり立てます。5月11日に27歳の誕生日を迎えた同学年の今野投手には、生まれ年の95年産の赤ワインとグラスをプレゼントし、同14日で25歳となった高橋投手にもバカラのペアグラスを贈って祝福。「家族とかいる人ならグラスとかうれしいかなと。ただのマグカップより、いいっすよね? 今野もそうだし、奎二の方もセットで渡しました」とのこと。高橋投手も「田口さんがああやっていつも何かしてくださるので、そこはすごくうれしいことですし。チーム思い、選手思いだなと思います」と感謝していました。

勝利後にはSNSで選手のリラックスした様子を発信するなど“広報”の役割も果たす田口投手。球場外での活躍でも、チームをしっかり支えています。【ヤクルト担当=鈴木正章】

ヤクルト 左から村上宗隆、内山壮真、田口麗斗(2022年5月24日)
ヤクルト 左から村上宗隆、内山壮真、田口麗斗(2022年5月24日)