楽天ドラフト2位の小孫竜二投手(25=鷺宮製作所)が、故郷愛を胸にプロのマウンドに上がる。石川・金沢市出身。入寮時には石川県の観光PRマスコットキャラクターの「ひゃくまんさん」の人形を持ち込んだ。「地元にも明るい話を届けられるようにと思ったから」と理由を明かした。

高校は遊学館。創価大に進学するまで、石川で過ごした。地元への思いは強い。「石川県は小さな県で、自分も育ったところがすごい田舎。そういう田舎の応援してくれる人を大切にして、その人たちのために自分は野球を頑張って、結果出して、喜ばせてあげたい。石川県にいい報告ができるように自分は頑張りたいと思っています」と力を込めた。活躍すれば、地元でもニュースになる。2月1日からの春季キャンプは1軍スタートが決定。新人合同自主トレでは、力強い直球を連発し、周囲を驚かせた。まずは開幕1軍の吉報を届けられるように、アピールを続けていく。

チームでは島内や松井友らが石川出身者。「松井くんは入団会見の時にすれ違って、あいさつしてくれた。島内さんにはあいさつに行けていないので、行きたいと思います」。コロナが収束したら、同郷メンバーで集まって、地元トークで盛り上がりたい-。「自分は島内さんについていくだけなので、任せたいと思います」。初々しく、照れくさそうに主砲へ“幹事”をお願いしていた。【楽天担当=湯本勝大】