ヤクルトは泥沼の7連敗から連勝し、白星スタートの5月となった。貧打に苦しんだ打線も、2日巨人戦(東京ドーム)で今季2度目の2桁安打となる13安打と爆発し、チーム打率も2割台に戻した。
7連敗を抜け出したきっかけの1つに、記録に残らないポイントがあった。奥村展征内野手(27)の1軍合流だ。連敗をストップした4月30日阪神戦(東京ドーム)から1軍に合流。今季はまだ試合出場はないが、確実にチームに影響を与えた。
チーム一と言っていいほどの元気印は、試合前の円陣の声出しを任された。円陣の中央で跳びはねたり、大声を出したり、普段とは違う超絶明るいムードで、村上も山田も、チーム全体に笑顔の輪が広がった。
2月の沖縄・浦添キャンプでも一番声を出していた。奥村恒例のパフォーマンスがある。試合前のノック。「セカンドーーー、セカンドーー」とノッカーにアピールして打球を求めるも、あえてノッカーが他のポジションに打球を打つ。捕球したポジションの順から練習を終える仕組みだが、「サイレントトリートメントの守備版」のように奥村に打球は行かず、最後の1人になる。そして最後のノックを受け、捕手に送球した後、その捕手が投げた小フライをダイビングキャッチして「ヨッシャー」と終えるのが、恒例だった。
試合に出場しなくとも、チームに貢献する方法はいくらでもある。ベンチでも声をからし、大声で出場選手を後押し。記録には残らないが、奥村のパワーが連敗ムードを吹き飛ばした。【三須一紀】




