杜の都のスピードスター候補生が、プロ野球生活で1歩前進した。楽天は26日に育成1位ルーキーの辰見鴻之介内野手(22)と支配下選手としての契約に合意したと発表した。
50メートルを5秒7で駆け抜ける快足の持ち主。2軍戦では、イースタン・リーグトップの17盗塁をマークしている。
右投げ右打ちの内野手。単純な考えではあるが、一塁により近い左打席の方が、走力がいきるのではと思いがちだ。辰見も西南学院大2年生の冬、左打者に挑戦した。しかし、打撃中に右肩を亜脱臼。右肩関節唇損傷と診断され、靱帯も痛めた。「病院の先生には『投手だったら復帰できないよ』と言われて。野手でも復帰できるのは半々くらいの確率だと言われていた」と振り返るほどの重傷。手術を受け、リハビリ期間を乗り越え、4年春にようやく復帰できた。
よぎるのは当時のこと。左打席で打つことに「それ以降は怖さがある」と復帰以降は右打席に専念している。プロ入り後はバットに重りをつけての打撃練習で強化。2軍戦では、打率2割8分4厘、0本塁打、9打点とまずまずの結果を残している。
守備でも本職は二塁手だが、外野にも挑戦。ユーティリティー性を磨き、1軍での出場を目指す。「自分の一番の武器はスピードだと思うので、これから1軍の舞台でお見せできるように頑張っていきたいです」。走塁でも、打席でも、守備-。足で魅了する選手を目指す。【楽天担当=湯本勝大】




