2日の日本ハム-オリックス戦で、エスコンフィールドの屋根を初めて試合中に稼働させた。試合開始時は「ルーフオープンデー」として開けた状態でスタートしたが、5回の途中でパラパラ雨が降り出したため閉じることになった。閉め始まる前、右翼スタンド脇に突き出した中継席は、一時的に雨が舞い込み、実況者と解説者が、傘をさして中継するなど、SNS上でも話題になっていた。
この開閉作業は、当初は来場者を入れた状態では行わないことになっていたが、複数回のテストを経て、危険がないことを確認してからの実施だった。
記者は試合中、4階の記者席で試合を見ながら作業。屋根が開いているときは日光があたっているため、机に設置してあるライトは消したままで作業が可能だった。閉まっていくと同時に手元のスコアブックが、やや暗く(個人的な感想です)見えにくくなったためデスクライトを点灯した。デスク照度が変わったので、グラウンドレベルの照度が気になったが、屋根が閉まるにつれ場内の照明が徐々に明るくなり、センター方向のガラスから差す陽光もあり、明るさが大きく変動することなく約25分後、問題なく屋根が閉めきられ、試合も無事、進行していった。
登板していた日本ハム伊藤大海投手も「(屋根の開閉は)特に投球に影響はなかったです。でも開けている方が、からっとしていて、大学の秋のリーグ戦みたいで良かったかな」。空気感や湿度には好みがあったようだが、明るさなどは気にならなかったようだ。
この開閉作業には、いくらほどコストがかかるのか小村球団社長に聞いたところ「基本は屋根を動かす電気代ぐらい。あとは作業に携わるスタッフがいれば」。具体的な金額は伏せたいが、記者の1カ月の小遣い程度。いろいろ経費がかさみ数十万円程度かかると踏んでいただけに、コスパがいいように聞こえたが、屋根が動くごとに、自分の小遣いと同額が出て行くのかと思うと、ちょっと切なくなった。当然、巨大なスタジアムの運営経費の中では相当、低く抑えられていると思える金額だった。
ちなみに夏場は、試合のない日や練習の間は、空模様も見ながら、できるだけ屋根を開け、芝を外気にさらすようにしているという。センター方向のガラスから陽光が差し込む設計ではあるが、開業から半年がたち、球団幹部の話では「やっぱり外で育っている芝に比べると場内の根付きは多少、弱いようです」。芝も人間も、温室育ちより外の雨風にさらされている方が、たくましくなるようだ。【日本ハム担当=永野高輔】




