28年ロス五輪で野球が正式競技に復活することが決定。今春のWBCメンバーとして世界一を経験したヤクルト高橋奎二投手(26)は出場に意欲を示すと同時に、来季の巻き返しを固く誓いました。

現在は神宮外苑で秋季練習中。「WBC世界一のメンバーとして、すごくいい経験させていただきました。それを今年生かせなかったのは、本当に自分のミスだと思う」と今季を振り返りつつ、「代表のユニホーム着て戦って、やっぱ、もっともっと自分が目立たないといけないなと改めて感じました。オリンピックだけじゃなくて、これからまた日の丸を背負う大会があれば出たいですし、そこで活躍したいですし。そのためにしっかりシーズンも結果を残さないとダメ」と力強く言い切りました。

世界一メンバーとして期待された今季は、20試合に登板し、4勝9敗、防御率4・60という不本意な成績に終わっただけに、「このオフを大事にして、1年1年、どこかしらで成長しないとダメ。そこをもう一度見詰め直して、しっかりやっていきたい」と、5年後よりもまずは目の前をしっかりと見据えています。

高橋は09年の第2回WBC優勝時は11歳で、ダルビッシュらの雄姿を見て、日の丸に憧れた世代。「今回のWBCでも、また子供たちにもいい影響を見せられたんじゃないかなと。野球人口が減っている中で、いろんなところで増やしていけたらいいなと思いますし、その一人として、『高橋選手みたいになりたい』という子供たちが出てきてくれたらうれしいですし、そういうふうになれるように僕自身もこれからもっともっとやっていきたい」と、次世代のことも考えています。

今オフは、下半身や体幹を鍛えることで、体力を強化しながらフォームのバランスを意識していくのと同時に、「今年、気持ち的にちょっとやられてた部分はあったので。そこの切り替え、強さを求めながら、やっていきたい」とメンタル面の安定・強化も目指していく構え。「伊藤コーチとも話しながら『こういうシーズンもあって、そこで成長するかしないかは、お前次第だ』ってことは言われてたので。来年はホンマにやらないとだめだなと思っている」と強い覚悟を示しました。

5年後も見据えつつ、心身共にレベルアップして、まずは来季へ-。高橋の真価の問われる24年シーズンに注目していきたいと思います。【遊軍 鈴木正章】

1次ラウンド豪州戦で登板した高橋奎二(2023年3月12日撮影)
1次ラウンド豪州戦で登板した高橋奎二(2023年3月12日撮影)