西武から現役ドラフトで加入したロッテ愛斗外野手(26)は練習の鬼だった。
石垣島キャンプでは毎回、一番最後まで居残り練習。大粒の汗を流しながら、室内練習場でバットを振り込む姿があった。居残り練習をやる理由は「苦手と思ってやっちゃいけないのはわかってるんですけど、下手くそだから練習して当たり前ぐらいの感覚で練習している」。あっさりと答えた。
続けて、理由をわかりやすく説明してくれた。「テスト勉強と一緒じゃないですか。自信なかったらテスト勉強いっぱいするじゃないですか。それと一緒。バッティングに自信なかったりとか、苦手意識が少しでもあるんで、それをなんでダメだったのか、なんでよかったのかっていうのを繰り返し動画でとって見たりしています」。できないことは、できるまでとことん突き詰める。
初めてのロッテキャンプは小学生時代に代表で対戦経験のある、同じく現役ドラフト出身の大下誠一郎内野手(26)と行動を共にすることが多かった。キャンプインから2日連続で2人で居残り練習。「2人で14箱です」と約1400球を打った。ロッテの雰囲気は「みんな優しく話しかけてくれて、やりやすい環境を作っていただいて。個人練習の時間が長く取れてるんで、それはすごいありがたい」。目いっぱい、時間がある限りバットを振り続けている。
恩師からの言葉が今でも心に刻まれている。母校・花咲徳栄(埼玉)の岩井隆監督(54)とは今でも約1カ月に1回のペースで連絡を取り合っている。「目の前のことを一生懸命やりなさい」。高校生の時からずっと言われてた言葉だ。「今のところ、目の前のことを一生懸命にはできている」と胸を張った。
新天地でのシーズンが始まる。「チームが変わることで、特別な思いはあんまりないですけど、自分のできることをしたい。それだけです」。幕張の地で、躍動する。【ロッテ担当=星夏穂】




