<ソフトバンク3-1ロッテ>◇22日◇みずほペイペイドーム
思わぬ男の1発でソフトバンクが勝負を決めた、と言ったら少しばかり失礼か。1-1の同点で迎えた終盤8回。2死走者なしから決勝の2号ソロを右翼テラス席に運んだのは、1番周東だった。カウント1-0からの2球目。種市の直球を捉えた。
「ホームランは考えてなかったですね。とにかく塁に出ること。長打が出たらいいなあ、くらいの感じだった」
盛り上がる一塁側ベンチ。笑顔でハイタッチした小久保監督でさえ、こう言った。「あんまりホームランを打つとは思っていなかったので、ビックリしました」。褒めない? 賛辞でヒーローの一振りをそう振り返った。周東の殊勲弾に続き、今宮、栗原の連続二塁打でもう1点追加。6回まで0行進が続いた打線も終盤にゲームをひっくり返し、カード2連勝だ。
周東は前日21日、ロッテとの再開リーグ戦初戦(北九州)も3安打2得点と躍動。交流戦終盤から感じていた打撃上昇の手応えそのままに、リードオフマンとして打線をけん引した。だが、この日は種市の前に3打数無安打。6回の3打席目は直球で追い込まれ、最後はスライダーにバットは空を切った。「(前の打席で)真っすぐが当たらなかったし、どうしようかと思っていた。2アウトだし行くしかないと」。気持ちもリセットし、狙った直球をしっかり仕留めてみせた。
5月15日の楽天戦(楽天モバイルパーク)で今季1号を放って以来、約1カ月ぶりの本塁打。チームの独走を加速させる決勝弾だが、不気味なデータに気を引き締めなければならない。1号弾の後は10試合で40打数5安打、打率1割2分5厘と打撃不振に陥り、通算打率も3割1分7厘から2割6分台まで急降下。交流戦前半は7試合連続でスタメン落ちも経験した。
「ヒットを打ちたいという気持ちが強すぎて。打てる球をしっかり打つということですね」。不動のリードオフマンとして、戒めはしっかり胸に刻んでいる。




