広島の新外国人エレフリス・モンテロ内野手(26=ロッキーズ)の美しい構えに驚いた。
オープン戦出場10試合で打率3割8分1厘、2本塁打、3打点を記録する打撃の構えではない。守備での構えだ。一塁に走者を置いて、投手からのけん制に備える姿勢がいい。重心を低く、グラブを投手に向けて突き出して構える。基本に忠実な姿勢に驚いた。
「いつもコーチから言われてること、練習でやっていることをやっているだけ。でも、日本に来てから、構えはより良くなったかもしれない」
パワーを秘めた大きな胸を張ってニヤリと笑うモンテロは、長打力を期待されて広島に加わった。打撃だけでなく、米国時代に三塁の経験もある守備への意識も高い。14日ロッテ戦前の屋内練習場での練習時、ハンドリングの個別練習をする韮沢のもとに歩み寄ると、三好コーチに自身も個別練習を願い出た。打力が期待されて来日した“助っ人”が特守を志願するのは珍しい。メジャー通算205試合出場の新外国人選手の姿勢に、三好コーチも感心する。
「日本のやり方も取り入れようとするし、いろいろ聞いてくる。すごく真面目だなと思います」
来日してから日本文化を受け入れ、取り入れようとする姿勢がみえる。打撃練習前と後には必ず打撃投手に頭を下げ、球拾いにも参加する。ハンドリングの練習を願い出たときも、韮沢が使った白球を一緒に拾っていた。そんな姿勢がけん制に備えた姿勢に表れているのだろう。三好コーチも「けん制のときの姿勢? きれいですよね。12球団一、きれいなんじゃないですか」と笑顔で認める。
来日1年目のシーズン、順風満帆に行くとは限らない。それでも守備への意識と日本流を学ぼうとする姿勢は、オープン戦の成績以上に期待感を高める。球場観戦時には、モンテロの打席だけでなく、一塁守備にも注目してもらいたい。【広島担当=前原淳】




