高知出身の藤川球児監督率いる阪神。そこには四国地方出身の選手が3人在籍している。

21年ドラフト1位で、現在育成契約を結び、再起を図る森木大智投手(22)、今季は初の開幕1軍入りした栄枝裕貴捕手(26)、育成ドラフト2位の新人嶋村麟士朗捕手(21)だ。

それだけでなく、ブルペンに欠かせない存在となっている石井大智投手(27)、育成ドラフト1位で入団し、開幕前に支配下昇格を果たした新人の工藤泰成投手(23)は、藤川監督の古巣でもある四国IL高知から入団しており、ゆかりがある。

同出身の監督が新指揮官を務めることもあり、今季、そして将来的な活躍が期待されている選手や、話題性のある選手たちで、四国の高知・安芸で秋季キャンプを行う阪神。今四国地方からの選手も、ファンも熱は高まっているだろう。

その中で、高校時代まで高知で過ごした栄枝に、「四国を盛り上げたいか」とたずねると、熱い思いを明かした。

「そうですね、それはありますね。やっぱり、僕が少年野球を高知県でやっていたころより、今はだいぶチーム数とかも減少しているみたいで、野球人口が多分全国的にも減ってきているんじゃないかなと思う。本当にそこはやっぱり僕たちがプレーとかで魅力とかを伝えて、もっともっと野球を長く愛されるようにしないといけないかなと思います」

「野球離れ」が問題視され続けている。野球がずっと好きで、野球の記者をさせてもらっている私は現在、23歳。私たちが小学生だった、10から15年前から、野球人口の減少については話されていたが、それでもルールを守った上で公園少年野球をしている子どもたちもおり、サッカーより少し少ない程度だった。

しかし、確かに最近は、ふと近所の広い公園を見ても、野球をしている子どもたちはあまり見ない。マンションのエレベーターで野球道具を持った子どもたちと会う、なんてことはめったにない。

栄枝は「プレーするだけが仕事じゃない。それを後世に伝えていくことが大事」と力を込めた。観客動員数等を見ても、WBC優勝などの効果もあり、野球ファンの数は戻ってきているだろう。そのような効果も見据え、四国出身の選手も、そうでない選手も夢の職業としての勇姿を見せ続ける。

同地方では現在、四国ILの選手たちが野球に打ち込んでいる。同リーグの球団は地域との関わりも深く、子どもたちの野球を始めるきっかけにもなるだろう。四国で、もっと野球熱が高まっている将来であれば、全国的も熱くなっているだろう。【阪神担当 塚本光】