<ソフトバンク1-6日本ハム>◇30日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクは完全に、負のスパイラルに陥った。日本ハムに完敗し、今季2度目の4連敗。試合後、小久保裕紀監督は緊急ミーティングを招集。5月反攻に向け、ナインの奮起を促した。ミーティングには王球団会長の姿もあった。「僕は何もしゃべってないよ」。王貞治会長は、少しばかりうつむき加減で通路に姿を見せた。
「打つ方がねえ。点が入らないからね。あれじゃ投げる方も大変だよ」。カード初戦で黒星を喫した前夜(4月29日)とフレーズは同じだった。得点は3点を追う4回1死一、二塁から敵失で挙げた1点のみ。初戦も山川が13試合ぶりの5号で先制したが、その後は打線は沈黙。「1点打線」では白星も遠い。本拠地に戻って仕切り直しを誓ったチームだが、重く苦しいムードを振り払うことができない。
故障者続出のチームにあって、この日も山川、今宮が途中交代。不安は募るが、下を向いてはいられない。「現有勢力でどうやって勝つか、考えないと」。初戦を落としたとき、王会長は厳しい口調でそう言ったが、この日も「ないものねだりはできないんだから」とうなずいた。技術面の凡事徹底は当然ながら、常にプラス思考を持ち続けることが肝要。現役時代の王会長は、過去を振り返らなかった。「終わったことはもう戻ってこないんだから」。そう自らに言い聞かせ、バットを振り続けた。
「明日から変えよう!」。左拳を強く握って、王会長は球場を後にした。【ソフトバンク担当=佐竹英治】




