<ソフトバンク3-7巨人>◇11日◇みずほペイペイドーム

思わぬ故障で打線の「核」を欠くソフトバンクと巨人は、シーズンも同じような軌跡をたどっているようだ。交流戦3カード目。福岡での巨人3連戦はソフトバンクが先手を取った。同点の終盤に3点をもぎ取り先勝。2戦目は一転して先発マウンドに上がった長身左腕の前田純が2回途中6失点KO。ホークス打線も7回までに3点を返したものの、タイムリーは3回の周東の一打のみ。終わってみれば計11奪三振を喫し、1勝1敗の五分となった。

思い返せば、昨年は両チームがともにセ・パのリーグ覇者。順当なら日本シリーズで激突していたはずだったが、巨人はCSファイナルで敗れ、ソフトバンクは4年ぶりの日本シリーズ進出も、巨人を撃破したDeNAの前に無念の敗退。悔しさをグッと胸に秘めた両チームにとって「シリーズ制覇」は共通の合言葉だろう。だからこそ、「故障禍」の穴埋めもあって5月にリチャードと秋広、大江の1対2のトレードが成立。主砲岡本の離脱もあった巨人サイドの強い思いが「大砲候補」の補強につながったと聞いたが、チーム浮上の「戦力」とまではなっていないのが現実だ。

8番左翼で12試合ぶりに先発出場したソフトバンク秋広は3回の第1打席で右中間二塁打を放った。周東の左前タイムリーでホームも踏んだが、その後の3打席は2三振を含め凡退。古巣からの一打には「うれしかった」と大きな体とは対照的に小さな声で話していたが、悔しさもあったのだろう。2度目の三振は9回2死一塁から。最終打者で終わった。

巨人へ移籍したリチャードも8回先頭で代打出場。2年目左腕の大野に投ゴロに打ち取られた。期待の大砲候補2人が主軸に座って、バンバンと快音を響かせてくれれば、シーズンもさらに活気が出るのだろうが、現実はなかなか難しい。トレード自体に「カンフル効果」があったのかどうか…。球界の太陽でもあったミスターが亡くなった今季、秋には「ON」ならぬ小久保&阿部の「AK」対決が見たいと思っているのだが…。