入社2年目で虎番1年目の私は阪神担当になってからの約半年間でさまざまな場所を訪れた。特に今月は交流戦。北海道、仙台にも行き23年半の人生で12球団本拠地を制覇した。

驚いた場所は北海道。日本ハム戦の初戦が始まるおよそ24時間前の2日午後6時ごろ。アリオ札幌内に期間限定で出店していたタイガースショップは大盛況だった。

選手が実際に使っている野球道具を触れるコーナーや記念撮影ができる選手パネルなどのある店内。私が見ていた限りでは常に20人以上が買い物や展示等を楽しみ、レジにも約20人の行列ができていた。

平日の夕方に本拠地の甲子園から直線距離でも1000キロ以上離れた札幌でグッズショップに列をつくる阪神ファン。その熱量に圧倒された。

エスコンフィールドで行われた3連戦ではホームの日本ハムファンに負けない、いや、もしかすると勝っているかもしれないくらいの音量で声援が送られていた。

試合後の札幌市内にはいろんな飲食店で阪神のユニホームを着た老若男女の姿。それは仙台でも変わらない。駅や球場周辺には多くの虎党がいた。

DeNAから今季新加入した楠本泰史外野手(29)は2月の沖縄での春季キャンプですでに目を丸くしていた。若手らが中心となる具志川で主に練習。主力中心の宜野座の方が観客数は多いが具志川もごった返していた。その景色に「具志川の方までこんなにもたくさんファンの方が来られるんだということに一番驚いています。タイガースファンの熱狂さというかそういうものはすごいなと」。移籍後一番びっくりした点だった。

DeNAのファンが少ないというわけではない。とにかく阪神のファンが多いのだ。

甲子園での主催試合のチケットは発売初日に全日程のほとんどすべての席種が売り切れ。昨季は甲子園の総動員数が5年ぶりに300万人を突破。世界的に見ても野球チームではトップクラスの観客動員数を誇る。

約半年間で南は沖縄から北は北海道まで。全国各地で大声援を送る虎党の期待に応えるため優勝を目指し今後も満員の中で戦い続ける。【阪神担当=塚本光】