阪神藤川球児監督(45)は、よく天気に例えて話をする。みやざきフェニックス・リーグに向けて、宮崎入りした5日。ごく自然体で言った。

「きょうの天気のように、少し秋雨前線で、季節の変わり目なので、季節を楽しむというか、それがまず一番重要なのではないかな、と。アスリートは特に『雨でなかったらいいのに』とか『晴れたらいいのに』と思いますけど、それは日本の四季の良さだから」

ただ、雨が多そうですね、という話をしたかったわけではない。「雨が降れば気持ちをゆっくりと落ち着けて、また次のために、という見方で自分は見ている。よく調整不足になるという人はいるけれど、視野をもう少し広げてみれば、日本には大事な四季だから、雨が降った時をどう楽しもうかな、なんていうことは思っています」。雨が降って、試合が中止になって、調整スケジュールが変わっても、問題ない。慌てず、どっしりと構える心得を説明しているようだった。

そういえば、3月のシーズン開幕前にも似たようなことがあった。天気を心配した質問に「そう、三寒四温でね。実は僕が大好きな季節なんだけど」と返答。翌日に再び、同じような話になると「これが春の訪れなのでね。選手たちも勤務というか練習日が続いているので、ある意味でいうと『こうしなさい』ということではないのでね。少しゆっくりと」と話した。天気のように、自分の力ではどうにもならないことにはあらがわず、その環境で最善を尽くすということかもしれない。

6月中旬の交流戦で7連敗を喫した際、監督室のホワイトボードにある星取表に「梅雨休み」と書き込んだという。CS、日本シリーズを戦い抜いたあとには、秋晴れとなっていたらいい。【阪神担当=磯綾乃】

宮崎空港に到着した阪神藤川監督(撮影・岩下翔太)
宮崎空港に到着した阪神藤川監督(撮影・岩下翔太)