世界大会で何度も激闘を繰り広げてきた日本と韓国のOB戦が、22日にエスコンフィールドで初めて開催される。06年WBC第1回大会で韓国の主将を務めた李鐘範氏(53)と、09年の第2回大会でベストナインに輝いた4番の金泰均氏(42)が、日韓戦の歴史を振り返った。
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李鐘範 日韓戦といえば、子供の頃から試合の雰囲気も違いましたし、選手たちの心構えも違いました。今もそうですが、当時も韓国では日韓戦に勝てば英雄扱いされるほど、勝利に対する国民の願いが大きかったです。当然、選手たちの覚悟も並々ならぬもので、どうにかして最善を尽くして勝たなければならないという思いで臨みました。その分、試合でもプレッシャーが大きくなりましたが、その重圧を乗り越えるために多くの準備をしたことを覚えています。
金泰均 日本は世界で指折りの野球強国であり、国際大会においては私たちが乗り越えなければならない山のようなチームでしたね。日本のプロ野球のレベルも素晴らしいですが、私が対戦した日本代表にはMLBでプレーしていた選手も多かったので、常に手ごわい相手だった記憶があります。特に投手力は非常に素晴らしく、守備はもちろん、攻撃力も含めて全体的に調和がとれたチームでした。
李鐘範 韓国と日本はさまざまな分野でそうですが、野球界もまた両国が競争を通じて着実に発展してきた良いライバルだと思います。国際試合でも常に接戦を繰り広げながら、お互いに相手チームを尊敬し、尊重する雰囲気がありました。
金泰均 WBCなどの国際大会では常に上位クラスにいますよね。そのため、私たちとしても勝利への意志を燃やせる相手でもありました。同じプロなのだから気後れせず、必ず勝つという覚悟で臨んでいましたね。WBC、五輪など、何度も対戦しましたよね。試合内容がタイトな場合が多くて、どれも印象深い。その中でも思い出すのは、やはり2009年のWBCです。何度も韓日戦があり、互いに勝ったり負けたりしましたよね。毎試合熾烈(しれつ)でしたし、我々も日本チームに劣らない対等な力を発揮したと思いますが、決勝では良い結果を得ることができず残念でした。
李鐘範 今回の試合も日本チームには、現役時代に一緒にプレーした選手、後輩の選手もたくさんいるので、素晴らしい試合を繰り広げられればと思います。もちろん勝利のために最善を尽くしますが、今回の試合は勝負だけでなく、両チームが友情と絆を深める場になれば良いと思います。
金泰均 現役を引退して時間がかなりたちましたが今回のような良い機会を通じて先輩・後輩の方々と再びお会いできてうれしいです。日本チームにも見慣れた顔が多いですが、今回の大会をきっかけに久しぶりに交流できてとてもワクワクしています。良い試合ができるように努力します。
◆李鐘範(イ・ジョンボム)1970年8月15日、韓国生まれ。93年韓国・ヘテ入団。98年にNPBの中日に移籍。2001年途中まで在籍し311試合に出場。打率2割6分1厘、27本塁打、99打点。12年開幕前に韓国・起亜を現役引退。06年WBC韓国代表主将。息子の李政厚はMLBのジャイアンツでプレー。右投げ右打ち。
◆金泰均(キム・テギュン)1982年5月29日、韓国生まれ。2001年から韓国・ハンファでプレー。10年にNPB・ロッテに移籍。2年間所属し、172試合、打率2割6分5厘、22本塁打、106打点。再びハンファに戻り20年限りで現役引退。09年WBCでは「4番一塁」で全試合に出場し、ベストナインに選出された。右投げ右打ち。







