すみません。6日ぶりの更新です。6日分をまとめて更新。

 【10日】

 県営大宮公園球場へ。

 第1試合は武南-星野。お目当ては武南のプロ注目投手の布川雄大くん(3年)。187センチの大型右腕で最速は146キロ。事前に2回取材。埼玉NO・1投手として紙面企画の「ピカイチくん」でも取り上げた。それだけに頑張って欲しかったが延長10回、2-3で惜敗。試合後の布川投手は涙が止まらなかった。本人への取材が終わり父茂さんにあいさつ。その後、お父さんは息子の肩をたたきながら「お疲れさん、3年間よく頑張った」とねぎらった。布川投手は再び号泣。本人はプロを志望。決め球となる変化球の習得など課題は多いがポテンシャルは高い。中学時代は軟式の「戸田クラブ」でもプレー。視察したヤクルト中西スカウトは「戸田はファームの本拠地。地元の選手だしないがしろにはできないね」と話していた。

 【11日】

 市営大宮球場へ。お目当ては第2試合の花咲徳栄-越谷総合。花咲徳栄は優勝候補の本命。プロ注目の西川愛也外野手、清水達也投手もいるとあってネット裏にはオリックス、西武、日本ハム、ロッテ、広島の他に大リーグ・アストロズのスカウトが集結。その前で西川外野手が本塁打を放った。広島苑田スカウト統括部長、日本ハム今成スカウト、アストロズ大慈弥スカウトを取材。3人とも絶賛。昨秋手術した右肩の回復具合は気になるものの、ここまで褒められる選手は少ない。ドラフト会議で指名されると思う。

 【12日】

 県営大宮。聖望学園-越谷南が狙い。聖望学園は事前取材で飯能のグラウンドにおじゃました。そこで取材したエースの西沢海投手がどんな投球をするか楽しみにしていた。先発ではなく5回からリリーフで登板。4イニングを1安打無失点、6三振を奪う快投を見せてくれた。彼は小学生時代、相撲でも活躍。全国大会で2度2位になるなどユニークな経歴の持ち主だった。試合後、取材。「めっちゃ、調子が上がってきました」。事前取材同様、明るい笑顔でハキハキ答えてくれた。こういう少年は気持ちが良い。話が弾み「小学生時代の相撲の写真はある?」と聞いてみた。すると「ありますよ」と即答。どうすれば写真を入手できるか尋ねると「スマホに入っています」とまたまた即答。「どうすれば、その写真を借りられる?」と聞くと「ラインってやってますか?」。私が「あんまり使わないけど登録してるよ」と答えると私のスマホを手に取り何やら操作。するとアっという間に2枚の写真が私のスマホに入ってきた。恐るべし、イマドキの高校球児。昔だったら、その写真を借りるために彼の自宅(入間市)まで行く必要があった。それがものの5分足らずで解決したのだ。ただ、スマホに入った2枚の写真をどうやって日刊スポーツのシステムに取り込むか。おじさん記者には分からないのでラインを使って高校野球取材班に助けを求めてみた。すると新人のT記者(茨城担当)が手を挙げてくれた。「えとき(写真説明)を教えてくれれば出稿します!」。すると、これまた数分後には出稿されていた。恐るべし、イマドキの新聞記者! 西沢くんの小学生時代の写真は無事、紙面に掲載された。西沢くん、T記者、ありがとう!

 【13日】

 埼玉は引き分け再試合の1試合のみ。今後に備え散髪に行きたかったので休日とした。聖望学園の西沢くんから嬉しいライン。「今(新聞を)買ってきてみました。良い記事をありがとうございました」。

 【14日】

 埼玉は試合無しということで千葉大会の助っ人へ。市原市にあるゼットエーボールパークに遠征した。地下鉄日比谷線の八丁堀駅でJR京葉線に乗り換え蘇我へ。蘇我で内房線に乗り換え五井で下車。そこからタクシーで球場へ。東海大市原望洋、拓大紅陵を取材した。ただ、知っている記者が少なくアウエー感がありあり。埼玉が恋しい。

 【15日】

 3日ぶりに埼玉へ。県営大宮で浦和学院、花咲徳栄の試合などを取材。初日の開会式で名刺交換したM新聞の新人女性記者、Nさんと1週間ぶりに再会。N記者はこのコラムを読んでくれているとのことなので彼女のことを書く。N記者の記事は何度か読んだが、なかなか良い記事を書く。それを伝えると「デスクにほとんど直されています。原型が残っていません(笑)」とのこと。まあ、それはそれとして、今日も1日中、フットワーク軽く取材、写真撮影に走り回っていた。「記事は足で書け」と先輩によく言われたものだが、まさにその通り。怒られたりつらいこともあると思うが、1年目はがむしゃらに、ひたむきに仕事すればいい。「研修で1時間しか習わなかった」というスコアブックの読み方は教えてあげるので、頑張って立派な記者になってほしい。