<イースタンリーグ:日本ハム7-6西武(荒天のため8回途中コールド)>◇6日◇鎌ケ谷

日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(23=日体大)が先発。1イニング打者3人に対し12球を投げ、無安打無失点だった。

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3日の鎌ケ谷での試合では矢沢は指名打者として3安打2本塁打。もちろん、よく振れている。1軍では結果が出なかったが、今のスイングならばまた昇格のチャンスも巡ってくるだろう。

そして、矢沢の魅力と言えば二刀流としてのポテンシャルになる。この試合では先発としてまずまずのピッチングだった。真っすぐ6球、変化球6球。カーブと、大きく曲がるスライダーで組み立てていた。

日本ハム矢沢宏太(2023年6月撮影)
日本ハム矢沢宏太(2023年6月撮影)

1イニングでは、まだピッチングについて具体的な指摘は難しいとは感じるが、それでも気が付いた点はあった。左バッターの内角へ、真っすぐをしっかり制球していた点だ。

2死。左打者高木にいずれもインコース真っすぐで攻めていた。ボール、ファウルでカウント1-1。スライダーで追い込み、最後はアウトローのスライダーで高木を泳がせ、二ゴロに仕留めた。

この初球、2球目の内角球は非常に良かった。私が見ていたところからは、逆球だったか確認はできなかったが、捕手が構えたところへしっかり制球されていたなら、このボールは非常に有効になると感じた。

1軍でも、左打者へのワンポイントで登板させるイメージが出てくる。この日の最速は145キロ。力もあり、左投手が左バッターの内角を攻めることができれば、矢沢の二刀流としての可能性は広がっていく。

私のイメージだが、矢沢のフォーム、投げっぷりを見ていると、少しだけヤクルトの左腕高橋奎を連想させてくれる。高橋奎ほどの勢いが出てくれば、さらに打者からすれば手ごわくなるだろう。

ヤクルト高橋奎二(2023年5月撮影)
ヤクルト高橋奎二(2023年5月撮影)

大卒ルーキーのここまでは、思うような活躍はできなかったと感じる。打者としては春先はスイングの鋭さを感じさせてくれたが、シーズンを通して結果を残すのは至難の業。こうしてファームで本来のバッティングを取り戻してきたのも、いい経験だと感じる。

そして、投手としての力量はこれから秋口にかけて首脳陣がどう判断するかにかかっている。先発投手として育てるならば、少しずつイニングを増やしながら、先発での調整に慣れさせていくのも大切だ。

リリーフとして起用するなら、どこかのタイミングで1軍で登板機会をさらに与え、どんどん1軍のバッターとの対戦機会を増やしていくことになるだろう。

矢沢はバッティングでも将来性があり、その使い方に関して、首脳陣も思案のしどころになりそうだ。(日刊スポーツ評論家)