<東都大学野球:亜大4-0中大>◇最終第5週第1日◇4日◇神宮

亜大が8季ぶり26度目の優勝を飾った。 亜大の優勝で東都大学野球秋季リーグ戦の全日程が終了し、2位は立正大、3位は国学院。中大、駒大、東洋大はいずれも3勝7敗で並んだ。

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ドラムのリズムがチームを強くした。新型コロナウイルスの自粛期間中、生田監督は幼少時に見よう見まねで楽しんだドラムを本格的に始めた。

週に1度レッスンに通う熱の入れよう。「楽譜が読めないと技術はつかない」と基本の大切さをあらためて実感し、亜大の原点「全力疾走」を見つめ直した。

指導も変化した。教わる立場を経験したことで、選手の目線に立ち、分かりやすくを心がけた。

野球にドラムのリズムを取り入れた。平内、内間ら投手陣は皆「リズム良く投げる」と口をそろえ、1イニング10球を目標に三振よりも打たせて取り攻撃につなげた。今シーズン、3番に定着し2試合連続本塁打を放った木倉は「変化球と真っすぐのタイミングはリズム」と、投手の投球動作に合わせ太ももを軽くたたき、リズムを合わせ打席に立った。

ドラムのリズムに乗って優勝を果たした亜大。14年には6連覇を達成。新しい歴史の鼓動が聞こえる。【保坂淑子】

亜大対中大 試合後、優勝を決めた亜大は記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)
亜大対中大 試合後、優勝を決めた亜大は記念撮影する(撮影・滝沢徹郎)