なんだかんだ言っても阪神の試合がないと寂しい。おまけに現在は驚異的な好調さで首位を走っている。「勝ってるうちにガンガンやったらんかい」という気持ちもあるけれど、なにしろ特殊事情だ。
本来なら21日からこの日までマツダスタジアムで開催されていたはずの広島3連戦はコロナ禍ですべて延期になった。こればかりはお互いさまというかどこにでも誰にでも起こり得ることなので仕方がない。
「疲れが来ている頃だから休養が取れたと思った方がいい。パ・リーグ球団を分析する時間にもできる」。広島3連覇監督で日刊スポーツ評論家の緒方孝市は前向きに考えた方がいいと勧めていた。
それに納得しながら同時に思い出したのが今年ここまでの“不思議な流れ”だ。虎党ならご存じ、例のヤツ。そう阪神は今季、中止の後は負けていない。
今年は近畿地区で「統計開始以来もっとも早い」という梅雨入り。そのせいもあってから5月下旬のここまですでに5試合が雨天中止、ノーゲームになった。面白いのは中止翌日に行われた4試合で阪神はすべて勝っている。
4月13日 広島戦中止。14日同戦勝利。
同17日 ヤクルト戦中止。18日同戦勝利。
5月1日 広島戦ノーゲーム。2日同戦勝利。
同12日 中日戦中止。13日同戦勝利。(球場はすべて甲子園)。
首位とはいえ、なかなかの勝ちっぷりだ。そして20日ヤクルト戦(甲子園)が雨天中止になった後、さらに広島3連戦がなくなった。都合4試合が連続で流れたことになる。
試合がないのは面白くないけれど、中止で休んだ後に勝つというここまでの流れでいけば。交流戦開始後、いきなりの大型連勝なんて展開もあったりと妄想を広げてしまう。
「気持ちも体もリフレッシュして、また新たなスタートを切るっていう時間にはできたかな」。指揮官・矢野燿大もこの日、虎番記者に前向きに話していた様子だ。終盤、過密日程になるかもしれないがそこまでに勝負を決めることが大事だろう。
阪神戦が中止になった8試合の裏で巨人は7試合を3勝2敗2分け。チームとして万全ではない中、踏ん張りを見せているが接近もしてこない。交流戦で踏ん張れば悲願達成もいよいよ現実味を帯びてくる。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




