優勝を決めた翌日にあっさり負けるのはよくあることだ。いわゆる「優勝疲れ」である。それでいけば「マジック点灯疲れ」なのか。実に10連勝をマークした後、広島に乗り込んだが15日の初戦を落とした。これは反動が出るか、と思ったが16日に快勝。同時に「M29」がともった。
虎党にすれば「これでひと安心!」といったような気分になったのではないか。正直、こちらも同じである。さすがに阪神ベンチ、ナインはそんなことはないと思うけれど、試合内容もパッとせず、簡単に負けてしまった。
それにしても、また雨である。マツダスタジアムまで足を運んでいるファンはともかく、テレビ観戦の虎党なら「もう5回表でコールド負けでもええで。きょうは…」と思っていたかもしれない。
「どっちみちやるんやから、はよ止めたらええのになあ。もっとはよ中断したらええのに。こっちから何回も言うてんのに」。指揮官・岡田彰布も苦笑交じりにそう話すしかなかった。
今季、阪神の試合が雨で中断したケースはこの日を含めて4度ある。そのうち3度がマツダスタジアムの広島戦だ。それを並べるとこんな感じである。
8月17日 34分
8月15日 14分
4月6日 21分
合わせて1時間と9分を広島で無為に過ごしてしまった計算だ。人によっては意味ある時間になっているかもしれないが。ちなみにこの3試合はすべて阪神が負けている。
今季ここまでの広島戦はこの日の敗戦で、10勝7敗1分けと3つの雨天中止となった。首位阪神にとって「貯金3」はセ・リーグ5球団の中でもっとも少ない。広島は2位だから当然と言えば当然か。マツダスタジアムに限れば4勝5敗で阪神の「借金1」に。借金がある球場は横浜スタジアムと、ここだけだ。
雨と、そして床田寛樹か。これで7月4日10回戦(マツダスタジアム)で7回1失点に抑えられたのに続き、今季2敗目だ。床田は「阪神キラー」と言われた時期もあり、イヤな感じだ。そもそもアレが達成できても、CSがあるのだ。
広島戦はあと7試合を残す。床田がどれだけ投げるかは分からないが、やはり打てるところは見せておきたかった気はする。現状、阪神の今季最終戦は10月1日の広島戦(マツダスタジアム)だ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




