大阪桐蔭(近畿)が高松商(四国・香川)に惜敗し、12年ぶりの決勝進出を逃した。

 2回に失策から先制を許し、7回表終了時で1-7と一方的な展開に。7回裏に吉沢一翔(かずと)主将(2年)の適時打で2点を返し、8回は松山心(しん)外野手(2年)の2ランなどで3点を挙げて1点差に迫った。だが8回途中から救援の高松商・美濃晃成(2年)に流れを断たれた。

 西谷浩一監督(46)は「とにかく力不足。雑な野球をしてしまった。すべてを仕込んで鍛えないと」と厳しい表情だったが、9回に登板したエース高山優希(2年)は自己最速を一気に5キロも更新する150キロをマーク。3人を完全に抑え込み、才能覚醒を期待させる投球を見せた。