広島黒田が日米通算200勝を目指し登板したこの日、母校・上宮(大阪)は4回戦で一丸となり奮闘したが、近大泉州に2-3で9回サヨナラ負けした。

 主将の三島摩也三塁手(3年)は敗戦後「(黒田投手は)高校時代には輝かなかったけど、蓄えた力を次に生かした。監督からはいつも、みんなも頑張れと言われています」と話した。上宮は80年代~90年代の強烈なチーム力が印象深いが、現チームは攻守に粘りを見せた。4回に先制。その裏逆転されても、6回に四球を足場に盗塁、犠打、犠飛と無安打で同点。9回裏も1死満塁から2死までこぎ着けた。最後は遊撃内野安打で勝敗が決まった。

 村田侑右監督(30)は「打ち込まれたわけではないだけに悔しいです」と無念さを表し、この夏の3勝と1敗が、部員たちのそれぞれの明日に生きることを願っていた。【宇佐見英治】